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街のお得！？情報
弁天池公園（公園）
市川市曽谷2-33（JR総武線「市川駅」から京成バス「曽谷郵便局」下車徒歩約5分）
「弁天池公園」の入り口。
取材日は1月だったためフジの花を見ることができませんでしたが、
春にはベンチに腰を下してゆっくりとフジの花を観賞できます。
遊具のない広場。
遊具広場では子どもたちが集まって遊んでいました。
この日は、午後4時を過ぎると子どもたちは一斉にいなくなってしまい、
遊具広場は急に静かになりました。
公園の奥には池があります。
遊具側から望む「弁天池」。
鳥居の先に見えるのが祠です。
橋を渡ると……。
「妙曽池端弁財天」の祠があります。
百合姫の悲話が伝承される弁天池
静かな住宅街の中にある「弁天池公園」。
市川大野駅から1.5km、秋山駅から1.9kmとどの駅からも離れているので、
高台にある住宅街から坂を下り弁天池公園が見えてきた時は、感動一入です。
JR総武線市川駅から京成バス・市42系統「国分高校 医療センター入口 東松戸駅」行きに乗り、
最寄りの「曽谷郵便局」で降りると、そこからは徒歩5分程。
駐車場がないのでバスで来ることをお薦めします。
弁天池公園は、遊具広場と遊具が置かれていない広場と
公園の名称にもなっている弁天池のゾーンに分かれています。
遊具はブランコ・ジャングルジム・すべり台があります。
砂場もありますが、衛生上の観点からか砂場にはシートがかぶせてありました。
トイレも完備されており、公園には約230mの散策路があります。
弁天池には浮島があり、橋を渡ると「池端弁財天」を祀った祠があります。
弁天池には昔から“百合姫の悲話”が伝承されているそうです。
その内容は……。
今から550年ほど昔（室町時代）のことです。
その頃、下総、上総の国をおさめていた千葉氏の一族が、二つに別れて戦争をはじめました。
関東地方をおさめていた上杉氏は、これを鎮めようとして、
片方に加勢するために兵を連れて曽谷にやってきました。
千葉氏の一族である百合姫の父・曽谷城の城主・曽谷直繁は、上杉の敵方にまわってしまいました。
ところが百合姫のおじさんにあたる人は、上杉方になって戦うことに。
百合姫は心を痛めましたが、父の直繁が戦いに敗れて死んだことを知ると、
「どうして、親子、兄弟、親戚が戦争をしなければならないのでしょう。
この世の中は真っ暗です。
とても生きてはいられません」と、この地まで落ち延びこの弁天池に身を投げました。
その後、百合台には一面に白百合が咲き、
まるで百合姫を弔っているかのようだったといわれています。（『市川のむかし話』より）
しかしながら、歴史的史料には百合姫の名は出てこないので史実とは断言できないようです。
現在、百合台という住所は実在しませんが、
曽谷城近辺の保育園や小学校には百合台の名前が付いているそうです。
これは、家臣たちが住む場所を示す“寄居台”が“百合台”に転じたと伝えられているようです。
水面に映る景色。
弁天池には大きな錦鯉が静かに泳いでいます。
祠の裏側から池を望む。
弁天池公園の湧水は池の中に滲み出ているようです。
池には色とりどりの大きな錦鯉が、時折、水面に大きな輪を描きながら悠然と泳いでいます。
池の周りの散策路を友達同士で話しながら歩いたり、
犬の散歩コースにしている人がたくさん訪れていました。
春には藤棚にフジの花が、池の周りの所々にはツツジが公園を彩ります。
弁天池公園の近くにある農家で自家栽培の新鮮な野菜を買うこともできます。
商品は日替わりで販売しているので、何があるかは行ってみてからのお楽しみ。
弁天池公園（公園）
市川市曽谷2-33（JR総武線「市川駅」から京成バス「曽谷郵便局」下車徒歩約5分）
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